BELL「STAR2」

STAR2

ベルは1967年に世界で初めてのフルフェイスヘルメット「STAR」をリリースしました。当時としては斬新なスタイルだったため、受け入れられませんでしたが、頭部をしっかり保護するスタイルは安全性の高さが認められ、レース業界で取り入れられたことから瞬く間に広がりました。その後、視界を改良した「120」に続き、76年にSTAR2がリリースされています。
今回紹介するのは、STAR2をベースにSG規格にあわせリメイクしたものです。
日本では「族ヘル」と呼ばれるタイプですが、昨今のレトロブームにより、世界的な人気を博しています。

レトロでクラシカルな雰囲気

おでこが張り出したオリジナルに忠実な独特のシェル形状が再現されています。内装もシンプルであごヒモは一般的なDリングモデルです。
かぶり心地は悪くなく、日本人の頭でもすっぽりかぶれました。他のメーカーのヘルメットはMをかぶっていますが、Mだと小さすぎて頭に入らずLにしました。サイズはいつもかぶっているヘルメットより1サイズ上がジャストサイズかもしれません。
視界も良好で、アライやSHOEIといった最新モデルのヘルメットと比べると性能に差はありますが、それでも十分快適で運転に困ることはないでしょう。
困った点はシールドから風が入ってくるところです。復刻したヘルメットなので当時のSTAR2がこういった形なので仕方ないところではあります。寒い時期は他のヘルメットがいいかもしれません。目の乾燥対策にサングラスをかけるといいでしょう。また、シールドが曇りやすいところも。普段であればシールドをあけて解消させますが、すぐに落ちてしまうのが微妙に不便です。

STAR2の特徴

復刻版として当時のデザインを再現しています。正面ロゴはオリジナルと同じく20×38mmになっていて、Rマークがロゴ横になるデザインです。
ゴムモールはオリジナル同様、アイポート部に10mm幅、シェル下側に19mm幅のゴムモールを採用し、金型をあえて磨かずに型から抜き出す当時の形を再現。
センターパッドはオリジナルと同じ生地を採用し、縫製パターンまで再現しています。付属の追加スポンジでサイズ調整も可能です。
あごヒモはオリジナルと同じ25mm幅で牛革を採用。ベルト部にロゴの刻印を再現しています。
カラーはソリッドホワイトとソリッドブラックの2種類。限定カラーにオレンジやイエロー、シルバーなどがあります。